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なんという名をつけたんだ…こんな可憐で清楚な花なのに

なんという名をつけたんだ…こんな可憐で清楚な花なのに

投稿日:2023年8月26日

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ヘクソカズラは日本全国のやぶ、草むらなど日当たりの良い場所にごく普通に生育する、つる性の多年草です。西東京市市内でも公園や人家の庭など、ちょっとした緑地のフェンスや植木にも絡みついて生育しているのを見かけます。
葉や茎を傷つけると強い悪臭がありますが、これは細胞が壊れた際に発生するメタンチオール(メチルメルカプタン)という人間のオナラと同じ化学成分のためです。虫が葉や茎をかじると細胞が壊れてメルカプタンが発生し、虫がビックリすることで虫の食害を防いでいるんですね。
花は長さ約1cmの釣り鐘型をしており、花冠の先は平開して浅く5裂しています。花冠外面は細かい毛が密生して灰白色、平開した「のど」の部分から筒状になった花冠内部にかけては紅紫色で腺毛が密生しています。
ヘクソカズラの名前の由来は、万葉のころからの呼び名で、全草に異臭があることから、
糞(くそ)カズラと名付け、さらに、その上に屁(へ)の字をつけて、最高の悪臭を漂わせるような印象を与える屁糞蔓(へくそかずら)の名前が誕生したようです。
ネット上には、「“ヘ”クソカズラ」の命名者を牧野富太郎博士(1862年生)と紹介しているウェブサイトを見受けますが、牧野が生まれるより以前の1847年発行された「重訂本草綱目啓蒙」に既に「ヘクソカヅラ」の名がありますので、これは間違いです。
花の中央が赤く、お灸(やいと)の跡に良く似ていることから、ヤイトバナ(灸花)という別名や、美しい花の姿からサオトメバナ(早乙女花)という別名もありますが、ヘクソカズラという名前が定着しているということは、インパクトがあるこの名前を多くの人が気に入って楽しんでいるのかもしれませんね。
ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性のある」です。「人嫌い」はヘクソカズラの臭いに由来しているのでしょう。ちぎると臭いにおいを発して、「寄らないで!」と言っているように感じたのかもしれませんね。「誤解を解きたい」「意外性のある」はヘクソカズラの花が縁がフリルのようで可愛らしいことに由来しているのだと思います。
実には光沢があり美しく、嫌われる原因の悪臭は乾燥すると無くなるため、リースなどに利用される。

コメント(1件)

ゆうちゃん

たしかに、イヌノフグリと並んでなかなかなお名前ですね^^; 人間からどんなイメージをつけられても、健気に咲いている姿により魅力を感じます。

2023-10-24 03:09:40

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