紫木蓮

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同窓会に出席できなかった友達に、見舞いがてら、同窓会の写真を持って逢いに行った。
もともと、看護師だった友達は、コロナ禍で、人手不足から請われて、退職後もう一度と、コロナ患者さんのために献身的に働いてきた。
コロナも落ち着いてきた２年前、突然、自らもコロナに感染。
その後体調はなかなか戻らず、発疹やむくみやだるさに苦しんだ。
年齢にかかわらずスリムで美しい人だったが、顔は腫れて、湿疹があざのようになり、辛そうだった。
「行きたかったのよ！」と、涙ぐんでいた。
庭に濃い木蓮が咲いていて、若いころの彼女のようにきれいだった。